
※今回は車椅子ユーザーの仕事や転職について障害者のMさんにお話を聞きました。
車椅子での職探し、苦労しますよね。
私もハローワークに行って見たり、面接会に参加して見たりと色々とやって見ましたが、障害者雇用の仕事でも、車椅子で働ける環境が整っていないと言う理由で断られることがほとんどでした。
環境面でどうしても断られてしまうことの多い車椅子ユーザーの職探しは、個人でやるのはとても困難です。
そこで、今回は車椅子ユーザーが仕事を探す際に利用できるサービスをまとめてみました。
車椅子の障害者がなかなか求人を見つけられない理由
車椅子での就活は、想像以上に困難かもしれません。
私も以前に県で開催された合同面接会に参加しましたが、求人を申し込む段階で環境が整っていないからと面接までも辿り着けないものがほとんどでした。
何十社と問い合わせて、面接以前にトイレがないとか段差がある等と断られてしまい、面接までたどり着いたのは2社程度でした。
車椅子の場合、どんなにスペックが高かったとしても職場の環境が車椅子で就業できる状態でないと働くことができません。
企業側も車椅子利用者を雇ったことがない場合、どうしていいかわからず断ってしまうといったこともあるかもしれません。
このように、仕事内容だけでなく環境面も整える必要があることから車椅子で就業できる職場が限られてしまい、結果的に就活が困難となってしまうのです。
そんな時に頼りになるのが、以下に挙げるような職探しの方法です。
ハローワークの窓口に行く
ハローワークには障害者用の窓口があります。
地域にもよると思いますが、その窓口では障害者雇用の求人を扱っており、応募の前にその職場が障害特性に合っているか、例えば車椅子であれば段差がないか、車椅子用トイレはあるか等を確認してくれます。
また、専門的なスキルを持っている場合など、障害者枠の求人では希望の職種がないような場合は、一般求人でも募集を受け付けているか確認もしてくれます。
場合によっては職場見学や面接等の同行のサービスを受けられる場合もありますので、安心して就職活動を行うことができます。
地元で就職を考えている、就職サイトには地元の企業はほとんど出てこない、そんな地方に住んでいる車椅子ユーザーでも、ハローワークなら地域の会社で就職することが可能かもしれません。
障害者の求人サイトを利用する
健常者でも、就職や転職にサイトを利用する場合が多いですよね。
障害者求人に特化した求人サイトなら、仕事内容や勤務地だけでなく、障害特性にあった配慮があるかどうかも合わせて検索ができます。
車椅子であれば、身障者トイレの設置の有無、エレベーターや段差の有無などのチェック項目があるので、仕事内容はあっているのに環境で断られるといったリスクを減らすことができます。
私が今まで見ていた感じですと新卒用の求人が多く感じましたが、既卒にも対応しています。
ただ、このようなサイトに求人を出すにはお金がかかるので、大手企業が多い印象です。
そのため、求人が都市部に集中しているような感じが見受けられました。
都市部在住の方にはオススメですが、地方在住の場合はもしかしたら住んでいる地域の求人があまりないかもしれません。
就労移行支援等サービスを利用する
就労移行支援施設や、就労継続支援A型・B型では、就職のサポートも行っています。
障害者手帳や指定難病受給者証等で利用することができ、施設で就職のための体力づくりや知識を得ながら、一般就職に向けてのサポートをしてくれます。
施設に通うことで、いきなり一般就労でなく慣らしの期間ができるので、社会経験がなかったり、ブランクがあったりする場合でも落ち着いてゆっくりと職探しを行えます。
支援員が特性にあった仕事を見極めてくれますし、就職後のサポートを行ってくれる場合も多いです。
また、支援員の方々のネットワークにより自分では探せなかったような仕事に出会える場合もあるかもしれません。
車椅子での就業の場合、仕事内容よりも職場の環境等がネックになる場合が多いのですが、その辺の交渉も行なってくれます。
就職したいけど不安も多いという方や、ブランクがありすぐに働くのは不安な方などにオススメです。
転職エージェントを利用する
転職エージェントでは、転職サイトに載っていない非公開求人も数多く抱え、障害特性や勤務地、キャリア等を踏まえて就職をサポートしてくれるサービスです。
非公開求人を含めた数多くの企業から選べるので、より多くの企業を選ぶことが可能です。
また、エージェントはいわば就職活動のプロなので、履歴書の書き方や面接のやり方等、きめ細かなサービスを受けられるのも魅力です。
※転職エージェントの比較記事を書きました。こちらもチェックしてみてください。
合同面接会に参加する
地域にもよりますが、定期的に障害者の合同面接会を開催している場合があります。
ハローワークや行政が主体のもの、就職サイトやエージェントなどの民間が主体のものがあります。
私は県の合同面接会に参加したことがありますが、事前に応募した企業だけでなく、時間があれば様々な企業のブースへ行って面接をすることができるので、とにかくたくさんの面接を一気に行うことができました。
お互いにたくさんの面接をすることになるので、じっくりと面接をすると言うよりは限られた時間でいかに自分をアピールするかにかかってくるような面接だと感じましたが、面接慣れをしたい場合にもぴったりだと思いました。
地域で主催している合同面接会なら、転職エージェントが対応していない地域の場合でも地元の企業を受けることができます。
私の地域では、合同面接会の前にハローワークで面接や履歴書の書き方の講座も開かれており、ハローワークの職員が丁寧にコツを伝授してくれました。
転職サイトに載せていないような、地元の中小企業も多数参加している場合があるので、地元での就職を考えている方にオススメです。
企業ホームページから応募する
就職したい企業が決まっている場合、その企業のホームページから直接募集要項を確認してみる方法もあります。
募集を行なっている場合は、ホームページに採用情報を載せている企業がほとんどです。
人気の企業の場合は、就職サイトやハローワークに募集要項をアップする前に決まってしまう場合もあるかもしれません。
狙っている企業がある場合は、まずその企業のホームページを確認してみると良いでしょう。
現在募集をしていない場合でも、時間が経つとまた募集している場合もあります。
定期的に確認することが大切です。
まとめ
車椅子ユーザーが就職する場合、仕事内容よりも環境面でお断りされてしまう場合が多いです。
そのため、自分で職探しをしていてもなかなか良い求人に巡り会えなかったり、環境面でお断りされてしまったりとうまく行かない場合が多く、就職のサポートを利用する方がスムーズに就職活動を行えると思います。
エージェントや就労支援等、サポートをしてくれるサービスはたくさんあります。
住んでいる地域や、希望する職種などで向いているサービスが変わってきますので、自分にあった就職サービスを選ぶことが就職への近道になるかと思います。
都市部や大手企業への就職ならエージェント、地方や地域密着型の企業、中小企業等ならハローワークや就労移行支援等のサービスが良いでしょう。
いづれにしても、希望の職種や勤務地、障害特性などを考慮して職探しを行なってくれますし、環境面での不安があればスロープの設置等の交渉も行ってくれます。
障害者の法定雇用率が上がった今、私たち車椅子ユーザーも就職のチャンスが広がってきています。
幸い様々なサポートのサービスがありますので、上手に利用して良い職場に巡り合えるように頑張りましょう。

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